けっこう強い風が吹いていたが、朝の下りの船は着岸した。 同じ宿のお客さん2人は、この船に乗って帰った。 この船に乗って八丈島経由で15時間かけて帰るか、昼の上りの船で7時間半で帰るか。 風の強い日は迷うところだが、今日は朝船が正解。 昼の船は欠航が決まり、これに乗って帰る予定だった人たちは、 結局漁船で出島したようだ。 11時すぎ、港を望むふれあい広場から海を見ていると、 1隻の船が波を蹴散らしながら港に突進してくるのが見えた。
波の谷間にぃ命のぉはなぁが〜♪
思わず浮かぶド演歌のメロディ。 うーん。男の世界ってカンジ。 漁船は客を乗せたのち、木の葉のように揺られながら、三宅島を目指してもやの中に消えていった。 わたしはぬるいコーヒーをすすりながら、それをぼんやりと眺めていた。
風が強く、時折り雨もパラつく天気だったため、わたしは島の食堂Yでラーメンを食べ、宿に戻った。
ウダウダしたり、PCを広げて仕事をしたりして、ふと時計を見ると14時半。 空模様はどうやら快方に向かっているようだったので、 ニオイエビネランの咲くえびね公園まで、6kmの道程を往復してみることにする。 公園は16時ごろまで開いているんじゃないかなぁ、という根拠のない推測で歩きはじたが、 実際のクローズはなんと15時。 でもラッキーなことに、公園を閉めて戻る途中の職員さんと道ですれ違い、 好意で公園を開けてもらうことができた。 初めて見るニオイエビネランは、甘美な香りを放っていた。 復路は職員さんのクルマで、一路、里にリターン。なんだかトクしちゃったみたい♪
宿に戻り、風呂と夕食を済ませて外に出ると、真ん丸い夕日が空を赤く染めていた。 海に沈み切る最後の瞬間まで、夕日をじっくり眺めたのは久しぶり。 夕日が沈んだあと、空はますます赤くなり、やがてゆっくりと紫色に変わっていった。 なんだかとってもいい夕方だった。
夜は今回の旅の目的のひとつだった居酒屋カンブリに赴く。 島の友だちMちゃんが、昨年オープンさせた店。 前回来たときはまだ工事中で、どんな店になるか想像がつかなかったんだけど、 なんだかオサレで居心地のいい店になっていた。 島っ子と観光客の憩いの場って感じ。Mちゃん、忙しそうだけど(,,゚Д゚) ガンガレ! おすすめの焼酎も、肴も、とってもおいしかったです。 そして、一緒に飲んでくれた島の友だち2人にも感謝。楽しかったっす。ありがトン。(・∀・)
明日は、朝のヘリで出島です。 なんだかもっとゆっくりしたいなー、また来たいなー。 でも、少し未練が残るくらいのほうが旅は楽しいのかもしれないな、と思う今日このごろ。
↓夕日がとってもきれいでした。 |